<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=26230460966656970&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
  • Ryosuke Yamazumi

OMS連携で返品・交換はどこまで自動化できる?交換伝票の自動発行の仕組みと対応OMS5社を解説

oms-integration-exchange-automation-keyvisual

返品・交換対応の工数を分解すると、担当者の手が長く止まりがちな工程が見えてきます。返品を受け付けるかどうかの判断だけでなく、交換品の出荷指示にも時間がかかっています。

 

交換を受け付けるには、希望のサイズや色に在庫があるかを確認し、その在庫を確保し、OMS(受注管理システム)に交換品の伝票を起こし、倉庫へ出荷を指示する必要があります。1件ごとに画面を行き来してこの作業を行うため、「交換対応は重いので、いったん返金して買い直してもらう」という運用に落ち着いている企業は少なくありません。

 

この記事では、OMSとのAPI連携によって返品・交換・キャンセルのどこまでが自動化できるのかを、共通の仕組みと対応OMS5社の対応範囲に分けて解説します。

 

OMS連携による返品・交換自動化とは

OMS連携による返品・交換自動化とは、購入者からの返品・交換・キャンセル申請をOMS上の受注データ・在庫データと自動で突き合わせ、承認と同時に交換品の伝票発行や伝票取消までをシステム間で完結させる仕組みです。人間が担っていた「在庫を調べて、伝票を起こして、倉庫に伝える」という橋渡しの作業が、APIによるデータ連携に置き換わります。

 

ポイントは、OMSが返品・交換対応における在庫と出荷指示の一次情報源になっていることです。カート側だけでは交換品を出荷できず、倉庫側だけでは注文の内容がわかりません。両方をつないでいるOMSと連携できるかどうかが、交換対応を自動化できるかどうかの分かれ目になります。

 

OMS連携の共通の仕組み:3つのステップ

連携先のOMSが変わっても、自動化される流れは共通しています。

 

ステップ① OMSの受注・在庫を参照して交換可能な商品を自動表示

購入者が申請ページで注文番号と氏名を入力すると、OMS上の受注伝票と商品データが照合されます。さらにOMSの在庫を参照し、いま実際に交換できるサイズ・色だけを画面に表示します。在庫がない商品は選択肢に出ないため、「受け付けたあとに在庫がないと判明し、あらためて連絡する」手戻りが発生しません。

 

ステップ② 交換承認と同時にOMS上へ交換品の伝票を自動発行

購入者が交換商品を選択し、申請が承認されると、OMS上に交換品の受注伝票が自動で作成されます。発行にあわせて在庫の引き当てと倉庫への出荷指示までがそのまま流れるため、手入力で伝票を起こす作業はなくなり、購入者が交換品を受け取るまでのリードタイムも短くなります。

 

ステップ③ キャンセル承認時はOMSの伝票を自動取消

出荷前のキャンセルが承認された場合は、逆方向の処理が動きます。OMS上の受注伝票を自動で取り消すため、キャンセル済みの注文がそのまま出荷される事故を防げます。取消漏れは返金対応と再返送という二重の工数を生むため、自動化の効果が大きい工程です。

ポイント: 3つのステップはいずれも、判断を伴わない「調べて、入力して、伝える」作業です。返品ポリシーの例外判断のように人間が考えるべき部分を残しつつ、機械的な転記だけをなくせます。

 

対応OMS5社と自動化できる範囲

Recustomerが公開している連携実績のあるOMSは次のとおりです。

 

OMS 時期 自動化できること
ロジレス(LOGILESS) 2023年5月に連携強化 OMSとWMSが一体型のため、交換伝票の発行から倉庫の出荷指示までが最短でつながる。ECモール経由の注文にも対応
ネクストエンジン 2022年3月に連携開始
2023年4月に連携強化
在庫参照・伝票発行と在庫確保・キャンセル時の伝票取消に対応。連携強化のリリースでは、導入した事業者で82%の自動化を実現
CROSS MALL 2022年9月に連携開始 在庫を参照して交換可能な商品を自動表示。交換商品の選択時に注文伝票を自動発行して在庫確保・出荷指示
アシスト店長 2023年10月に連携開始 受注伝票・商品データを参照し、複数のECモールと自社ECの申請受付を一元化
ALIS 2023年12月に連携開始 複数モールと自社カート経由の返品・交換を一元管理。あわせて返品データのマルチチャネル分析にも対応

 

カート側の構成とあわせた具体例はShopify×ロジレス×佐川急便の3点連携、連携できるシステムの全体像はRecustomerと連携できるシステム一覧をご覧ください。

 

OMS連携で「モール注文」も自動化できる理由

OMS連携の効果としてわかりにくいのが、楽天市場やYahoo!ショッピングといったモール経由の注文も同じ仕組みで自動化できる点です。

 

カートシステムだけと連携していた段階では、自動化できるのは自社ECの注文に限られていました。モールの注文データはカートには入ってこないためです。一方、多店舗運営をしている企業では、モールの注文もOMSに集約されています。受注伝票と商品データがOMS側に揃っているため、Recustomerがそれを参照できれば、注文がどのチャネルから来たかを問わず同一のフローで処理できるようになります。5社のうちロジレス・ネクストエンジン・アシスト店長・ALISの各リリースが「ECモールの返品・交換作業の自動化」を掲げているのは、この構造によるものです。

 

モールを含む多店舗運営での構成は自社EC+楽天+Yahoo!の返品対応を一元化する連携構成、楽天市場のRMSを軸にした運用は楽天市場の返品・交換対応を自動化する方法で扱っています。

 

自動発行と手動発行は運用に合わせて選べる

交換伝票の自動発行は、必ず自動にしなければならないものではありません。

  • 自動発行:申請が承認されたタイミングで、OMS上に交換品の伝票を自動で作成する。工数は最小になる
  • 手動発行:申請内容をオペレーターが画面で確認し、問題がなければ発行操作を行う。高単価商品や例外対応の多い商品を扱う場合に選ばれる

ストアごとの設定で切り替えられるため、導入直後は手動発行で運用を確かめ、判断基準が固まってから自動発行に切り替える進め方もできます。受付可否の判定は、どちらの設定でも自動で行われます。

 

よくある質問

 

Q. OMSを使っていない場合は交換の自動化はできませんか?

できます。カートシステム側の在庫を参照して交換注文を自動作成する構成になります。ShopifyなどのカートとRecustomerを直接つなぐ形です。

 

Q. 交換伝票の自動発行は必須ですか?

任意です。承認と同時に自動で発行するか、オペレーターが内容を確認してから手動で発行するかを、ストアごとの運用に合わせて選択できます。

 

Q. 楽天市場やYahoo!ショッピングの注文も自動化できますか?

OMSにモールの注文が集約されていれば自動化できます。OMS上の受注伝票と商品データを参照するため、注文の入り口がモールか自社ECかを問わず、同じフローで受付・判定・処理を行えます。

 

Q. 一覧にないOMSでも連携できますか?

公表している連携実績は本記事の5社ですが、API連携やCSV連携での対応可否は個別に確認しています。いずれもAPI連携済みのため接続のための追加開発は基本的に不要です。利用中の構成をお伝えいただければ、実現できる範囲をご案内します。

 

Q. 交換ではなく返金だけの場合もOMS連携は必要ですか?

返金のみであればカート側の返金処理と在庫戻しで完結するため、必須ではありません。ただしキャンセル時の受注伝票の取消はOMS側の処理になるため、出荷前キャンセルを自動化したい場合は連携が有効です。

 

まとめ

OMS連携で自動化されるのは、在庫の確認・交換伝票の発行・キャンセル時の伝票取消という、返品・交換対応の中でも手間のかかる3つの工程です。ロジレス・ネクストエンジン・CROSS MALL・アシスト店長・ALISはいずれもこの仕組みに対応しており、OMSにモール注文を集約している企業であれば、自社ECとモールの返品・交換を同じフローで処理できます。出発点として、まず自社の在庫の一次情報源がどこにあるかを確認することをおすすめします。

利用中のOMSで自動化できるか知りたい方へ

カート・OMS・物流の構成をお伺いし、自動化できる範囲をご提案します。
返品・交換・キャンセル自動化の詳細は製品ページをご覧ください。

 

Recustomer 返品・キャンセルについて詳しく見る →

 

出典・参考文献

 

関連記事

ロゴ

購入率を向上させ、
EC成長を実現します。
あなたのブランドに、
特別な購入体験を