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  • Ryosuke Yamazumi

返品・交換の8割を自動化。Shopify×ロジレス×佐川急便──EC返品対応の王道連携構成を解説

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「返品・交換の受付はメールで1件ずつ」「交換品の出荷指示はOMSに手入力」「返送はお客様に伝票を書いてもらう」──ECの返品・交換対応は、カート・OMS(受注管理システム)・配送会社の3つの間を人間が橋渡しする構造になりがちです。

 

この記事では、Recustomerの代表的な連携構成である「Shopify × ロジレス(LOGILESS) × 佐川急便の自動集荷」の3点連携を取り上げ、どこが自動化され、業務がどう変わるのかを、複数ブランドを展開するアパレル企業の実例(社名非公開)をもとに解説します。

 

Shopify×ロジレス×佐川急便の3点連携とは

Shopify×ロジレス×佐川急便の3点連携とは、カート(Shopify)・OMS+WMS(ロジレス)・配送会社(佐川急便)をRecustomerがハブとしてつなぎ、返品・交換の受付から交換品の出荷指示、返送の集荷までを自動化するシステム構成です。購入者・EC担当者・倉庫のあいだで行われていたメール・電話・手入力の橋渡しが、システム間のデータ連携に置き換わります。

 

Shopify×ロジレス×佐川急便の連携構成図。Recustomerをハブに、注文照合・返金・在庫戻し(Shopify)、交換伝票の自動発行(ロジレス)、集荷依頼の自動送信(佐川急便)がつながる

 

この構成を採用したアパレル企業(複数ブランドを展開)では、導入前に次のような課題を抱えていました。

  • 返品・交換の受付がメール起点で、1件あたりの対応に30分近くかかっていた
  • 交換品の在庫確認と出荷指示のために、担当者がOMSとカートの画面を行き来していた
  • 返送時はお客様が伝票を手書きし、集荷の手配も個別に案内していた
  • ブランドを増やすたびに、同じ運用をゼロから組む必要があった

 

3つの連携それぞれの役割

 

連携① Shopify:注文データの取得と返金・在庫戻し

RecustomerはShopifyアプリとして提供されており、インストールするだけで連携が始まります。購入者が氏名と注文番号を入力すると、Shopify上の注文データと自動で照合。対象商品や購入日をもとに、店舗の返品ポリシーに沿った受付可否の判定まで自動で行われるため、「そもそも受け付けられる申請かどうか」の確認作業がなくなります。返金が確定した場合はShopify側の返金処理と在庫戻しも自動で実行され、注文ステータスも同期されます。

 

連携② ロジレス(LOGILESS):交換品の伝票を自動発行

この構成の要が、OMS+WMS一体型システムであるロジレスとの連携です。交換申請が承認されると、Recustomerがロジレス上に交換品の受注伝票を自動で作成し、在庫の引き当てから倉庫への出荷指示までがそのまま流れます。担当者がロジレスに手入力で伝票を起こす作業は不要になり、交換品の出荷リードタイムも短縮されます。キャンセルが承認された場合は、逆にロジレス上の伝票を自動で取り消します。

 

連携③ 佐川急便:返送の自動集荷

申請が完了すると、購入者が指定した住所・希望日時に合わせて、佐川急便への集荷依頼が自動送信されます。購入者は伝票を書く必要も、営業所やコンビニへ持ち込む必要もありません。「返送方法の案内」というCS業務そのものがなくなります。なお集荷はヤマト運輸にも対応しており、QRコード提示だけの伝票レス返送(コンビニ・営業所持込)も選択できます。返送手段の詳しい比較は返品の返送を自動化する4つの方法で解説しています。

 

OMSは運用に合わせて選べる:ロジレス以外の組み合わせ

OMS部分はロジレスに限らず、利用中のシステムに合わせて同じ構成が組めます。

 

組み合わせ 特徴
Shopify × ロジレス OMSとWMSが一体のため、交換伝票の発行から倉庫の出荷指示までが最短でつながる。本記事の構成
Shopify × ネクストエンジン ネクストエンジンを在庫参照元として、交換伝票の自動発行・キャンセル時の伝票自動取消に対応
Shopify × CROSS MALL CROSS MALLの在庫を参照して交換可能な商品を自動表示。モール店舗と併売している場合に有効
Shopify 単体 OMSを使っていない場合も、Shopify内の在庫を参照して交換注文を自動作成できる

 

モール店舗を含む多店舗運営での構成は自社EC+楽天+Yahoo!の返品対応を一元化する連携構成で、OMS連携で自動化できる範囲の詳細はOMS連携で返品・交換はどこまで自動化できるかで詳しく解説しています。

 

導入前後の変化(Before / After)

この構成を導入したアパレル企業では、次のような変化がありました。

 

導入前 導入後
受付はメールで1件ずつ、対応に30分近く 申請の8割以上を自動処理、対応時間は数分
交換品の在庫確認・出荷指示はOMSに手入力 承認と同時にロジレスへ交換伝票を自動発行
返送は購入者が伝票を手書き 集荷依頼が自動送信され伝票記入が不要
ブランド追加のたびに運用をゼロから構築 同じ構成の横展開で複数ブランドを短期間で導入

 

ポイント: 3点連携の効果は「1件あたりの時間短縮」だけではありません。受付可否の判定・交換伝票の発行・集荷手配という判断と入力の仕事そのものがなくなるため、ブランドや注文件数が増えても返品対応の人員を増やさずに済む構造になります。

 

この構成が向いている企業

  • Shopifyとロジレス等のOMS/WMSを併用して複数ブランド・複数店舗を運営している
  • 交換対応の出荷指示が重く、「返金して買い直してもらう」運用で妥協している
  • 返品・交換の問い合わせがCS工数を圧迫しており、ブランド追加のたびに増員で対応している

逆に、モール店舗が中心の場合はOMSを軸にした構成(モール多店舗×OMS×自動集荷の連携構成)、Shopify以外の独自カートを利用している場合はCSV連携・カスタムAPI連携での構成が選択肢になります。

 

よくある質問

 

Q. Shopifyとの連携には開発が必要ですか?

不要です。RecustomerはShopifyアプリとして提供されており、アプリストアからインストールして初期設定を行うだけで、注文データの照合・返金・在庫戻しの連携が始まります。

 

Q. ロジレス以外のOMSでも同じ構成が組めますか?

組めます。ネクストエンジン・CROSS MALL・アシスト店長などのOMSとのAPI連携に対応しており、在庫参照や交換伝票の自動発行を同じように自動化できます。利用中のシステムが対象かどうかはお問い合わせください。

 

Q. 交換伝票の自動発行は必須ですか?

任意です。承認と同時に自動発行するか、オペレーターが内容を確認してから手動で発行するかを、ストアごとの運用に合わせて選択できます。

 

Q. 集荷はどの配送会社に対応していますか?

佐川急便・ヤマト運輸の自動集荷に標準対応しているほか、QRコードによる伝票レス返送や、店舗独自の返送方法(カスタム)も設定できます。集荷にかかる費用の負担(購入者・店舗)はストアの設定で選択します。

 

Q. 返品だけでなくキャンセルも自動化できますか?

できます。出荷前キャンセルの受付・可否判定に加えて、承認時にはロジレス上の受注伝票の取消とShopify側の返金・在庫戻しまで自動で連携します。

 

まとめ

Shopify×ロジレス×佐川急便の3点連携は、返品・交換対応の「受付」「交換品の出荷指示」「返送手配」という3つの手作業を、システム間のデータ連携に置き換える構成です。複数ブランドを展開するアパレル企業では、申請の8割以上の自動処理と対応時間の大幅な短縮を実現しました。すでにShopifyとOMSを使っている企業なら、既存のシステム構成を変えずに導入できるのがこの構成の最大の利点です。

自社のシステム構成で導入できるか知りたい方へ

カート・OMS・物流の構成をお伺いし、最適な連携パターンをご提案します。
返品・交換・キャンセル自動化の詳細は製品ページをご覧ください。

 

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出典・参考文献

 

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